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まず米、そして野菜

最初は離乳食の記録、途中からは読書の記録。

喜ぶかと思ったんだけど。 「アナと雪の女王」(映画 2013年)

今週のお題「映画の夏」

はてなブログのお題企画から、雪景色が涼しげなこの映画の話でも、ひとつ。

公開時からずっと見たかったこの映画は、コハシが2歳になってからようやく見ることができた。コハシはこの映画の主題歌を保育園で覚えてきて、家でも1人でよく歌っている。実際にエルサが歌っているところを見せたらどんな反応をするのか、見てみたくもあった。

冒頭の雪山のシーンで私は少し心配になった。コハシは恐ろし気な映像をひどく怖がるようになっていたからだ。屈強な男たちの野太い歌声はいかにも怖そうだ。そっと様子を伺うと、コハシはニコニコしながら音楽に合わせて体を揺らしていた。私は安心して続きを見ることにした。

物語はぐんぐんと進む。これでもかと詰め込まれた要素たちが、雪崩をうって押し寄せてくる。姉、妹。魔法が使える人、使えない人。生き物に好かれる人、嫌われる人。城の中の人、外の人。国の中の人、外の人。人里、山奥。人と、人ではない者。閉じられ、開かれ、また閉じられる扉。あっという間にお待ちかねのテーマソングになり、コハシは「あー! ありのーままのーだ!」と画面を指して声を上げた。そうそう、その顔が見たかったんだよ!

急変したのはそのあとだ。

コハシがどこから怖がっていたのかは分からない。私もついつい映画に没頭してしまって、コハシの変化に気付かなかった。とにかく、コハシは突然「怖いいいい!」と叫んで私にしがみついてきた。テレビ画面では、雪の塊で出来た巨大なモンスターが太い腕を振り回して主役たちに襲いかかっている。恐慌状態に陥るコハシ。「やだやだやだやだ!」と力任せに抱きつかれて、私はリモコンに手が届かない。

ますますしがみつくコハシ。

遠のくリモコン。

モンスターの咆哮をかき消すコハシの叫び声。

 

結局、この一件によって、コハシはこの映画を恐怖映画だと認識した。なんとか印象を改善したくて幸せいっぱいのラストシーンを見せてみたけれど、「舞い散る花びらの中で見つめ合う登場人物たち」という最強にハッピーなシーンですら、コハシは「これこわい!!」と絶叫して逃げてしまった。こりゃダメだ。この映画をコハシと楽しめる日はいつになるだろう。

ただ、苦手になったのは映画だけで、テーマソングは未だに喜んで歌っている。店先でアナ雪グッズを見つけると、「これ、ありのーままのーね?」と嬉しそうに知らせてくる。おかあさん、君の怖さの基準が分からないよ。