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まず米、そして野菜

最初は離乳食の記録、途中からは読書の記録。

この本は私が独り占めする。 「Eric Carle's ABC 」エリック・カール 著

 ふらっと立ち寄ったお店で売っていて一目惚れした。一辺の長さが20cmもない、小ぶりな絵本だ。表紙は厚みがあって、なんだかぷくぷくしている。作者は「はらぺこあおむし」でおなじみの、俺たちの! エリック・カール。「A」は「ants」、「B」は「bird」、「C」は「crocodile」……といった具合に、頭文字がABCの順に動物の絵が1ページに1つずつ並んでいて、右のページはフリップのようにめくる仕掛けになっている。真っ白な背景に、エリック・カール特有の鮮やかなコラージュが映える。

コハシに「見せて」とせがまれたけれど、ページがぐしゃぐしゃになるのが目に見えていたので「いやです、これは私のだから! 私が大事に見るやつだから!」と急いで買って鞄にしまい込んだ。ふと視線を感じて横を向いたら、一緒に買い物に来ていた義母が呆然とこちらを見ていた。私の奇行に義母はかなり慣らされてきたけれど、今でもたまに驚かせてしまう。

言い訳をさせてもらうならばだ。この本、動物のチョイスが妙に渋い。文字の覚えやすさは二の次で、作者が描きたいものを描いているふしがある。例えば、「V」は「vulture(ハゲワシ)」、「W」は「walrus(セイウチ)」。「Q」の「quetzal(ケツァール) 」や「N」の「narwhal(イッカククジラ)」など。渋い。これから文字を覚えようっていう人たち向けにしては、渋い。私なら「まさかのハゲワシ! すごいや首がオレンジだね!」って喜べるけれども。そう、私なら喜べる。コハシは喜べるかなーどうかなー喜ばないんじゃないかなー。それなら私が独占してもいいはずだ!

米国のAmazonのカスタマーレビューには、「子供にはめくりにくい」、「フリップ部分をすぐに千切られた」といったコメントが付いている。そうでしょうそうでしょう。やっぱりコハシに見せるのはもう少しあとにしようっと。 

Eric Carle's ABC (The World of Eric Carle)

Eric Carle's ABC (The World of Eric Carle)