まず米、そして野菜

最初は離乳食の記録、途中からは読書の記録。

スッパダカマンの快哉。「おふろでちゃぷちゃぷ」松谷みよ子 著、いわさきちひろ 絵

我が家には、真っ裸な人を表現する言葉がいくつか存在する。スッパダカマン。オシリーマン。ハダカンボウズ。

余談だが、その他のバリエーションとして、オムツマンや、パンツマン、オシリマルダシマン(上半身だけは服を着て、下は裸のまま逃走する人のこと。トイレのあとによく出現する)、モウヌゲナイノヒト(絵本「もうぬげない」より、首に服が引っかかって脱げない人のこと)も、ある。

コハシは最近、ちゃんと服を着ていない状態をやたらと面白がるようになった。いわさきちひろさんの(そうだよ、この、いわさきちひろさんの!)詩情あふれる水彩画を前にしても、「この子、はだかんぼうだよねえー」とニヤニヤ笑ってしまうのだ。

表紙の子供は、絵本の最初では服を着ている。あひるちゃんに誘われて、お風呂に入るために急いで服を脱いでいく。とうとう全部脱ぎ終わって表紙と同じ絵が出てくると、コハシは「ああ―! ハダカンボウズだよねえー!」と笑う。絵本の子も「わーい はだかんぼだーい」と走り出している。二人とも、喜ぶのはそこか。風呂ではないのか。コハシも裸になると走りがちだ。なにがそんなに楽しいんだろう。

最後の「あたま あらって きゅーぴーさん」は、私が子供の頃、母によくやってもらった遊びだ。よし、ここはひとつ私も、と、コハシの毛を逆立ててみるのだが、コハシの反応は煮え切らない。洗い場の鏡を見るよりも、湯船で「ちゃぷちゃぷ」するほうが「だーいすき」らしい。そうだね。それもいいよね。コハシは「ちゃぷちゃぷ」というより、ざぱーん、ばしゃーん、という感じだけどね。

おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子 あかちゃんの本)