ぞうの2倍の大きさのどうぶつ。 「どうぶつ(はじめてのこぐまちゃん)」若山憲 著
手のひらサイズの厚紙絵本。読み始めたのはコハシが1歳になったころだったか。最初からいい反応をしていたので、かばんに入れて持ち運ぶ定番の1冊になった。くっきりした輪郭線でシンプルに描かれた動物が1ページに一つづつ出てくる。本文には「ひよこ」「うさぎ」と動物名のみで、こちらもシンプル。
ひよこ、うさぎ、ねこ……と、小さい動物から始まってだんだん大きな動物が出てくるかと思いきや、最後の最後でどんでん返しが待っている。大トリは、かば。まさかの、かば。なんと「きりん」→「ぞう」からの「かば」だ。そのうえ、かばだけ見開き2ページを使って描かれている。ぞうの2倍の大きさで描かれたかば! 意外な展開に思わず「かばだー! 大きい! ふはははははは!」と笑ってしまった。しかしなにしろ本文には「かば」としか書かれていないので、この衝撃をどう処理していいのか分からない。
タカハシが「うさぎは、ぴょんぴょん。いぬは、わんわん。」と読み聞かせたので、コハシもいっしょにオノマトペを話すようになった。1歳児の舌足らずな声によるライオンの「がおー」(両手を上げる動作付き)は、行く先々で大人たちから喜ばれ、私の親バカ心を大いに満たした。